2018/06/18 (Mon) 05:20:05

無題 - 伊原章介

家族に20年間監禁され続けた女性、救出・保護される(アルゼンチン)

2018/6/18 04:00 Techinsight

アルゼンチンのサンタフェ州から衝撃的なニュースが飛び込んで来た。自宅で20年にわたり父や兄に監禁され虐待を受けてきた女性がこのほど救出・保護された。女性は病院で治療を受けて、今も入院中だという。地元メディア『Diario Jornada』や『Metro』などが伝えた。

アルゼンチンのサンタフェ州南部にあるベナド・トゥエルトに住むマリサ・アルミロンさん(42歳)はこの20年間、父や兄に監禁され虐待を受けてきた。マリサさんが20歳ぐらいの頃、交際相手ができたことに激高した父が罰として娘を監禁し始めたのが原因のようだ。

マリサさんを8年間監禁していた父が亡くなると、代わりに兄のマリオがマリサさんを監禁し続け、12年にわたり度重なる酷い虐待を与えてきた。12年前にマリサさん宅で尋常ではない事態が起こっていることに気付いたのは、近隣住民のミルタさんだった。彼は壁を通して聞こえてくる女性の泣き叫ぶ声や暴力を振るわれているらしい物音を聞き、その度にサンタフェ州警察へ通報していた。しかし警察がマリサさん宅を訪れるも、マリオは警察を中には入れず令状を要求するといった繰り返しで、これまで深刻に対応されることがなかった。

そこでミルタさんは長年虐待を受け続けているらしいマリサさんを救うべく協議会に苦情を申し立て、再び警察がマリサさん宅を訪問した。そして警察は、ドアや窓がふさがれた寝室のベッドに裸で鎖に繋がれ、極度の栄養失調状態に陥った様子のマリサさんを発見した。マリサさんの周りには排泄物が散乱していたという。20年の監禁生活からようやく救助・保護されたマリサさんは現在、グティエレス病院で治療を受けながら入院中だ。マリサさんの家族は「マリサは精神疾患を抱えている」と周りに話していたが明確な診断は未だ出されておらず、精神疾患を抱えていなくとも「長年の監禁を強いられたことで、女性は精神的にかなりの影響を受けているようだ」と警察は話している。ミルタさんは地元メディア『Diario Jornada』に、このように語った。

「12年間、壁の向こうから女性の泣き声や叫び声が聞こえていたんです。マリサさんはこれまで相当な苦痛を強いられていたと思います。マリサさんのきょうだいたちは私に『うちの家庭のことに口出しするな』と脅してきたりもしました。マリサさんを監禁・虐待しておきながら、兄は素知らぬ顔で外を歩いているわけですよ。その姿を見て怒りを感じました。私たち住民もいつか危険な目に遭うのではとも思いました。マリサさんには6人の兄がいますが、彼らはマリサさんに何が起こっているか知っていたにもかかわらず、事実を隠し通そうとしたのです。私はもう我慢がなりませんでした。隣の壁を通して聞こえてくる音からして、マリサさんが家の中で受けている仕打ちは凄まじいものだったのでしょう。」

ミルタさんの友人リリアーナさんも、同メディアにこう明かしている。

「女性の家族は彼女が精神的疾患を抱えていると言っていたようですが、だからといって監禁や虐待が許されるはずはありません。マリサさんは20年もの間、酷い虐待を受けていたのです。」

現時点で兄のマリオは逮捕に至っておらず、警察ではこの件を捜査中としている。また犯罪責任を追及するため、近隣住民などからの証言の収集も行われているようだ。なお我が子を監禁・虐待する悲しい事件は各地で起こっており、今年1月にも米カリフォルニア州で我が子13人を長年にわたり監禁・虐待し続けた夫婦が逮捕され、大きな話題となった。

精神疾患を抱えている家族を自宅に監禁する事例は、日本でも最近報じられたが、一見すると親権者の監護行為による法令行為として民法820条・刑法35条により正当化されるような感じもするが、過剰観護により死傷した場合、監禁致死傷罪とした判例がある(大判大10・4・11刑録27・242)。監禁罪が否定された場合は、(重)過失致死傷罪となるだろうし、本事例のように20年間にわたり虐待の様相を呈する悪質なものであったとすれば、傷害罪ないし殺人未遂罪であろう。
2018/06/17 (Sun) 03:22:48

無題 - ドライスデ-ル


家出中の15歳少女を2週間自宅に招き入れたとして誘拐容疑で男逮捕 愛知・豊橋市

6/17(日) 1:09配信

無料通信アプリ「LINE」で知り合った15歳の女子専門学校生を保護者の承諾なしに約2週間自宅に招き入れたとして、愛知県豊橋市の25歳の男が、未成年者誘拐の疑いで逮捕されました。
逮捕された、愛知県豊橋市の自称派遣社員佐藤勇也容疑者(25)は6月1日夜~16日未明にかけ、千葉市の15歳の女子専門学校生を保護者の承諾なしに自宅に招き入れたとして、未成年者誘拐の疑いがもたれています。警察によりますと、佐藤容疑者は家出中の少女と無料通信アプリ「LINE」を通じて知り合ったということです。佐藤容疑者は「住むところがないなら愛知に来て一緒に暮らそうよ」などと誘ったとみられ、警察の調べに対して容疑を認めています。

誘拐罪は被害者を生活環境から離脱させて自己の事実的支配に置くことを本質とする犯罪であるから、その保護法益は、人の身体の自由であることは明らかだが、意思活動能力を欠いた嬰児も客体とするので、人の身体の安全も保護法益とされる。「自己の事実的支配に置く」、とは物理的・心理的影響を及ぼし、その意思を左右できる状態に置き、自己の影響下から離脱することをいう。この事件の被害者とされる女子は、ラインの呼びかけに応じて被疑者の下へきており、拘束状態のいかんによっては、事実的支配に置いたとまでは言えないのではないか。さらに、女子本人が同意している。本犯罪についての被害者の同意が違法性を阻却するかについてであるが、誘拐は公序良俗に反するから違法阻却しないという大塚説、未成年者の同意は違法性を阻却しないという香川説、同意能力ある者の真摯な同意は違法性を阻却するとする多数説がある。15歳には同意能力があるとみられるので、誘拐罪の違法性は阻却されると思われるし、未成年者誘拐罪は親告罪であるから穏便に扱った方がいい。
2018/06/12 (Tue) 21:36:43

無題 - 蒼木和也

「○Rはドロボー」黄色い多量の看板、JR西を誹謗中傷 不動産会社を捜索

6/12(火) 20:46配信

神戸新聞NEXT

 JR姫路駅の高架下などに「○Rはドロボー」などと記した看板を20枚以上掲げてJR西日本を誹謗中傷したとして、兵庫県警姫路署は12日、名誉毀損の疑いで、姫路市南駅前町の不動産会社「とく也不動産」を捜索し、証拠品として看板やパイロンなど計約140点を押収した。

 同署などによると、今年4~6月、JR西が恐喝や詐欺などを行っているかのように示唆する看板などを同社前に設置した疑いが持たれている。JR西が5日、誹謗中傷を受けたとして同署に被害届を提出。この日は同署員約20人が看板などを取り外した。今後、同社社長らから設置の経緯などについて事情を聴く。

 また、姫路市は看板やパイロンのほか、歩道などに置かれた割れたバケツや酒瓶、ブロックなどが通行を妨げていたとして、再び設置した場合は道交法違反と業務妨害などに当たると同社に文書で通知した。

 現場は同駅東口の南側で、通勤客や観光客らが行き交う通り。昨年秋以降、パイロンなどが置かれ、近隣住民や商店から不安の声が寄せられていた。

名誉毀損罪の客体は「人の名誉」であり、名誉の主体としての「人」には自然人のほか法人も含まれる(大判大4・6・22刑録21・875)。
2018/06/10 (Sun) 05:54:50

無題 - 神宮寺京亮

僧侶を投げ飛ばし「礼拝所不敬容疑」で逮捕 檀家の男

6/9(土) 13:41配信

朝日新聞デジタル

 茨城県茨城町の寺で仏具を壊し、僧侶にけがをさせたとして、水戸署は6日、鉾田市紅葉の無職の男(48)を器物損壊と傷害、礼拝所不敬の疑いで逮捕した。男は寺の檀家(だんか)で、寺の仕事ぶりが不満だったという趣旨の供述をしているという。

 署によると、男は先月10日午前8時40分ごろ、寺を訪れ、読経などの際に使う直径約60センチのけい子を木製の棒でたたいてへこませた後、男性僧侶(67)の胸ぐらをつかんで投げ飛ばし、約1週間のけがをさせた疑いがある。

 礼拝所不敬罪は刑法で定められ、神祠(しんし)や仏堂、墓所などで公然と礼儀に外れた行為をした者は6カ月以下の懲役か禁錮、または10万円以下の罰金となる。水戸署によると、県警が過去10年に同容疑で検挙したケースは3件だけという。

 被害にあった寺の住職(42)は朝日新聞の取材に、「礼拝所不敬という罪は全く知らなかった」と話した。男は当時酒に酔った状態で「俺が住職になるから出て行け」などと言いがかりをつけてきたという。住職は「信仰の場所で、無礼なことをするのは見過ごせない」と立腹した様子だった。(高井里佳子)

平成7年に刑法200条の尊属殺人罪が刑法典から削除されたが、その際、第132国会の法務委員会の審議で法務委員会委員の吉田公一氏がただ一人削除案に反対したが、その際、吉田氏は削除に反対の根拠として挙げたのが刑法188条1項の「礼拝所不敬罪」であった。つまり、尊属殺も礼拝所不敬罪もいずれも伝統的な日本の倫理観の反映であり、そのような倫理観への顧慮が刑法にないとすれば、礼拝所不敬行為はすべて器物損壊罪で足りるはずだが、現に存在するではないかと鋭い議論を投げかけたうえで、法務省提案だからと言って安易に賛成するのではなく、委員の皆さんは刑法の文化性・歴史性をもっともっと考えてほしいと言って発言を結んだ。これは、貴重な意見であり、私は正論だと思っている。そして、吉田委員の言う通り、器物損壊単独の適用では済まず、礼拝所不敬罪を併用的に適用するのが自然な事例が発生しているのがわかる。
2018/06/10 (Sun) 02:24:01

無題 - 神宮寺京助


印鑑忘れた…ドア開けさせ侵入、女性の体触る 「ムラムラして触った」容疑の宅配会社社員を逮捕/加須署


6/9(土) 22:01配信

埼玉新聞

 埼玉県の加須署は9日、住居侵入と強制わいせつの疑いで、行田市持田3丁目、宅配会社社員の男(45)を逮捕した。逮捕容疑は8日午後2時45分ごろ、加須市内の住宅に侵入し、住人の20代の無職女性の背後から体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。

 同署によると、男は勤務中に女性宅を訪れてインターホンを押し、「数日前に宅配便を届けた際、印鑑を忘れてしまった。玄関辺りを捜させてほしい」と話し、女性にドアを開けてもらい中に侵入。女性が一緒に捜していると、背後から体を触るなどしたという。女性に「やめてください」と言われたため、「印鑑があったら教えてください」と言って立ち去った。

 女性が加須署に通報。宅配会社とネームプレートの名前から特定して逮捕した。男は「ムラムラして触ってしまった」などと供述しているという。

これは、刑法130条の住居侵入罪(1月~3年の懲役刑、1万円~10万円の罰金刑)と刑法176条の強制わいせつ罪(6月~10年の懲役刑、罰金刑なし)が成立し、両者は刑法54条1項後段により牽連犯となる。刑は、両罪の法定刑を比較して短期も長期も重い方を用いる。したがって、6月~10年の懲役刑となる。罰金でごめんねとはいかない。住居侵入については、被害者の同意があるではないか、という反論もあろうが、最判昭23・5・20刑集2・5・489は、顧客と錯誤して立ち入らせた事案について住居侵入罪を認めている。騙されなければ同意しなかったであろうという関係が認められる以上、真意に添わない重大な瑕疵ある意思決定だから同意は無効というわけであろう。強制わいせつ罪のわいせつの為の暴行は、強姦罪のそれのように相手の反抗を著しく困難にする程度のものである必要はなく、胸や尻に触る程度のいわゆる性的暴行で足りるので成立する。
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2018/06/06 (Wed) 23:53:45

無題 - 蠟美人

女子高生とネットで知り合い「焼肉食べよ」…車で数日間連れ回す 容疑の男逮捕 下校せず父が届け出/県警

6/6(水) 22:51配信

埼玉新聞

 埼玉県の上尾署は5日、未成年者誘拐の疑いで、住所不定、無職の男(29)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は1~5日までの間、インターネットサイトで知り合った県内の高校に通う10代の女子生徒を、「焼き肉食べよ」などと誘い出し、車に乗せて連れ回した疑い。同署によると、女子生徒の父親が2日午前、「昨日、学校へ行った後、娘が帰宅しない」と同署に届け出た。県内の防犯カメラに男が運転していたとみられる車が女子生徒と立ち去る様子が写っており、車種を捜査したところ、5日午後4時半ごろ、群馬県太田市のパチンコ店で、捜査員が2人を発見した。女子生徒は男と面識はなかったという。男は「一緒に数日間いたのは間違いないが、未成年者だとは思わなかった」と容疑を否認しているという。

未成年者誘拐罪は「未成年者を略取し、又は誘拐した者は、3月以上7年以下の懲役に処する」(刑法224条)と規定されている。20歳未満の者を略取(暴行・脅迫により一定の生活環境から離脱させ自らの実力支配のもとに置くこと)または誘拐(欺罔・甘言により一定の生活環境から離脱させ自らの実力支配のもとに置くこと)することである。したがって、未成年者誘拐罪罪の故意は、「未成年者を略取・誘拐することの認識・認容」であるが、被疑者は「未成年者の認識」を欠いていたという。この供述に信を措くことができると裁判官が判断すれば構成要件的故意の欠如により無罪となる。

2018/06/02 (Sat) 02:47:13

無題 - 蠟美人

<窃盗症>繰り返す衝動に戸惑い 診療は「依存症」

6/1(金) 8:47配信

毎日新聞

 昨年11月中旬、奈良地裁2階の202号法廷。黒色のスーツ姿の若い男性が証言台の前に進み、裁判官から判決を言い渡された。「被告人を懲役2年10月に処する」。30代前半だが、窃盗の罪で有罪判決を受けたのはこれが6度目だ。

 初めて万引きしたのは中学生の時だった。スーパーで衝動的に数百円のお菓子に手を伸ばした。万引きは次第にエスカレートし、盗む度に不思議と気が晴れた。

 高校生の時、地元のCD店で商品を盗み、初めて逮捕された。「もうやらない」と誓ったが、気付くと万引きに手を出していた。盗んだCDやフィギュアは転売して金を稼ぐなど、盗みが生活の一部にもなった。2009年以降、懲役1年、1年10月、2年と相次いで実刑判決を受け、刑務所と社会の間を行き来している。

 15年秋に仮釈放になると、更生を決意して奈良県内の町工場に就職した。仕事に打ち込むと「盗みたい」という欲求は次第に薄れていった。ところが会社の業績が悪化し、残業や給与が減ったのを機に1年ほどで退職すると、収まっていたはずの欲求が再び湧き上がってきた。再び万引きで逮捕。「自分は廃人になっていく」と思い詰めた。

    ◇

 「クレプトマニア(窃盗症)」。転機となったのは昨年10月、保釈中に弁護士の勧めで受診した精神科で告げられた意外な診断結果だった。自分自身をコントロールできず、衝動的に万引きを繰り返す依存症の一種だ。自分が盗みを止められない原因が少し理解できた気がした。同じ症状を抱える患者の話し合いにも参加し、「モヤモヤした気持ちが取れて、少しほっとした」。

 昨年11月の判決後に収監され、今は関西地方の刑務所で服役中だ。出所後は、病院で治療を受けながら社会復帰すると誓っている。取材に対し、男性が手紙を寄せた。

 「自分の人生が続いている限り更生の途中で、自分の命が尽きるその時までずっと更生中。誰が見ていなくても自分が見てる。もう自分から逃げちゃいけない。今までずっと自分に甘く弱かったけれど、これからは自分に厳しく強くしていきます」

    ◇

 窃盗罪の再犯率は非常に高い。法務省の犯罪白書(16年)によると、窃盗で服役して11年に出所し、15年末までに同じ罪で再び刑務所に入ったのは34・3%(3323人)。実に3人に1人が刑務所に戻っている計算になる。窃盗症という「病」に悩み、向き合う人たちを追う。【郡悠介】
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「クレプトマニアの謎」。今年の模擬裁判のポスターのキャッチコピーは、これになるのではないかと個人的に思ってます。
2018/05/31 (Thu) 23:33:33

無題 - アザレア

やむを得ず5発発砲か=刃物男、警告無視し襲う―熊本県警
5/29(火) 5:14配信

 熊本東署によると、男は28日午後4時半ごろ、同区新南部の駐車場で、口論となった男性(65)の頬に切り付けて軽傷を負わせた。さらに、騒ぎを聞いて駆け寄った30代男性を約400メートル離れた消防署出張所まで追い掛けた。消防署の通報で熊本東署員2人が駆け付けると、男は2人のうち巡査長の方に包丁を持って走って来た。
 巡査長は「撃つぞ」と警告したが、威嚇発砲する間もなく押し倒され、顔を何度も切り付けられた。巡査長はこの過程で拳銃を5発発射し、3発が男の胴体、1発が右上腕に命中。男は搬送先の病院で、約1時間後に死亡が確認された。
 もう1人の警察官は無線連絡をしており、発砲の様子を見ていなかった。み合い、20~30秒後にパンパンという銃声が連続して聞こえたという。 
 警察庁によると、2013~17年の5年間に警察官の発砲で相手がけがをしたのは11件だが、死亡したケースはない。
 それ以前にあった死亡事例のうち、少なくとも2件は警察官が刑事責任を問われたが、いずれも無罪が確定。賠償請求も退けられている。
 奈良県大和郡山市で03年、警察官が逃走車両に発砲し助手席の男性=当時(28)=が死亡した事件では、遺族が警察官4人を奈良地検に告訴したが、不起訴となった。処分を不服とした遺族は起訴に相当する「付審判」を請求し、奈良地裁は10年4月、2人について特別公務員暴行陵虐致死罪で付審判を決定した。付審判で初の裁判員裁判となった一審は2人に無罪を言い渡し、二審大阪高裁も支持。14年12月に最高裁で確定した。
 男性の母親は県と警察官4人を相手取り、損害賠償を求めて提訴したが、一、二審とも請求が棄却され、最高裁で確定した。
 06年には栃木県で、警察官が職務質問した中国人男性=同(38)=に抵抗されて拳銃を発砲し、男性が死亡した。宇都宮地検は不起訴処分とし、同様に付審判となったが無罪が確定している。
 遺族が起こした訴訟では、一審宇都宮地裁が正当防衛を認め請求を棄却。二審東京高裁は「男性が襲い掛かってきた」とする警察官の証言が信用できないとして約1000万円の損害賠償を命じたが、最高裁が差し戻し、請求を退ける判決が確定している。

 警察官が、殺人事件等で逃走中の犯人が抵抗して刃物を振り回したり、自分に襲い掛かってきたりするとき、やむを得ずに拳銃を発砲し相手を死傷させることがある。仮に、普通の人が、襲い掛かってきた相手に対して自分や他人を守るために同じことを行えば、暴行罪・傷害罪・傷害致死罪などの構成要件に該当し、正当防衛による違法阻却の成否が問題となろう。警察官の場合は、刑法195条の特別公務員暴行陵虐罪ないし同法196条の特別公務員暴行陵虐致死傷罪の構成要件に該当し、やはり正当防衛の成否が問題となるが、単なる正当防衛の場合、「やむを得ずにした行為(必要最小限度の行為)」であることが刑法36条によって要求されるので拳銃が使用された場合、必要最小限度を超えた過剰防衛として有罪になる(刑法36条2項)おそれがある。そこで、刑法36条の正当防衛として無罪になりにくい場合には、警職法7条1号(凶悪犯罪を犯したか犯して間もないという場合、犯人が抵抗する場合、それを防いで逮捕する目的で発砲するしか外に手段がないと警察が信じることがやむを得ない場合には、拳銃使用により相手を死傷に致すことを認める)により、法令行為(刑法35条)により違法阻却無罪という形で警察官は保護される。
 このような発砲殺傷事件の場合、法令行為なので警察官の特別公務員暴行陵虐致死罪は違法性が阻却されるとして検察官は当該警察官を不起訴とするのが一般である。
 しかし、撃たれた人が死亡した場合、その死亡者の遺族としては不起訴に承服しかねるとして、刑訴法262条により裁判所に付審判請求手続(発砲した警察官を特別公務員暴行陵虐致死罪で起訴する事を求めること)をすることができる。請求を受けた裁判所は、一種の捜査機関としての性格を帯び、審判を開始(=起訴する)かどうかを検討し、審判開始決定の場合は、事件を同じ裁判所の審判(もちろん不審判決定をした裁判官は、すでに事件について予断を持っていると解されるから暴行陵虐致死罪について有罪か無罪かの裁判は担当しない)に付するが、これで検察官による公訴手続があったものとみなされるのだ(刑訴法267条)。検察官役は、裁判所の指定した弁護士があたる(刑訴法268条)。しかし、警察官が発砲するのは、まさにそれしかないという追い詰められた場面である。したがって、これまで警察官の拳銃による加害行為が無罪と確定されなかった事例はないと思われる。


2018/05/23 (Wed) 17:20:03

無題 - 銭酸漿


<京都>「道路でこたつ」の若者を逮捕 京大院生ら2人特定


5/22(火) 23:18配信

毎日新聞

 ◇道路交通法違反の「道路における禁止行為」容疑で

 京都大近くの百万遍交差点(京都市左京区)で今年2月、若者数人がこたつを囲んで座り込んだ問題で、京都府警は京大大学院生ら男2人を特定し、うち1人を22日に道路交通法違反(道路における禁止行為)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。現場には若者4人がいたとみられ、残る2人の特定を急いでいる。

こういうことをする人もいるんだ。そして、こういうことに備えた条文があるんだ。
道交法76条
4  何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
二  道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。

違反は5万円以下の罰金。
2018/05/23 (Wed) 12:44:38

無題 - モンテ・クリスト伯


精神鑑定中の容疑者逃走 服をロープ状にし病院の窓から


5/23(水) 8:24配信

朝日新聞デジタル

 愛知県警は23日、名古屋市守山区の国立病院機構東尾張病院で22日夜、鑑定留置中だった同市西区浮野町、会社員小倉泰裕容疑者(57)=現住建造物等放火容疑で逮捕=が病室の窓を無理やり開けて逃走したと発表した。県警は単純逃走容疑で逮捕状を取って行方を追うとともに、23日朝から病院周辺の小中学校などの警戒も行っている。

 守山署によると、小倉容疑者は22日午後9時15分ごろ、同病院2階の個室で、腰高窓を無理やり開けて、敷地外に逃走した疑いがある。窓は横開きでストッパーがあり、換気用に10センチほどしか開けることが出来ないが、窓の鍵は病室内から開けられるという。病室の扉は外側から施錠され、内側からは開けられない仕組みだという。

 窓が開けられた際に無断退去防止用のアラームが鳴り、病室に駆けつけた看護師が小倉容疑者がいないことに気づき、当直医が110番通報した。

 窓から病室を抜け出した小倉容疑者は、その後、建物の外にある雨どいに洋服を結び合わせてロープ状にしたものをくくりつけ、これを伝って地上に降りた。さらに、病棟を囲む高さ約3・5メートルのフェンスをよじ登って越え、病院の敷地外に出たとみられるという。

 捜査関係者によると、23日午前5時半ごろ、愛知県犬山市内のコンビニエンスストアの駐車場で、小倉容疑者とみられる男が車に乗り込む姿が目撃された。ほかにも、県内で複数の目撃情報が寄せられており、県警は確認を進めている。

 小倉容疑者は2月、名古屋市緑区の知人女性宅に放火した疑いで逮捕された。3月初旬から6月初旬までの予定で、刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置中で、この病院で専門医による精神鑑定を受けていたという。同容疑者は、身長170センチ程度でやせ形、黒色の短髪。

 名古屋地検の新田智昭次席検事は23日、記者会見し「被疑者の確保に全力を尽くしている」と話し、「事実確認の結果を踏まえて適切に対応したい」とした。東尾張病院については、逃走防止措置が講じられているとして、病院側から地検には鑑定留置に際して警察官を置くよう申し入れはなかったという。


■病院周辺の小中学校、未明から対応追われる

 鑑定留置中の容疑者が逃走した病院周辺には小中学校があり、教職員らが未明から対応に追われた。

 病院から1キロほど北にある名古屋市守山区の吉根中学校は、午前6時10分すぎに生徒の保護者らに、不審者に注意して登校するように呼びかけるメールを流した。未明から教職員が学校に駆けつけ、登校時には教職員10人ほどが通学路沿いに立って生徒を見守ったという。

 守山区に隣接する愛知県尾張旭市の教育委員会は午前7時前、市内の全12小中学校の保護者や教職員に向け、「登校中、可能な限りの見守りをお願いしたい」などとする一斉メールを送信。登校後、児童・生徒はできるだけ校舎内で過ごすよう指導した。

 病院の近くにある同市立白鳳小学校は、市教委のメールを受け、校長が改めて全児童約670人の保護者にメールで注意を呼びかけた。23日は休み時間に児童がグラウンドに出て遊ばないよう指導し、体育などの授業は中止するという。同校の加藤奈保樹校長は「子どもたちは外で遊べないし、容疑者がどこに潜んでいるか分からないので不安です」と話した。

 白鳳小近くの電機会社社長の水本一成さん(76)は「病院の近くは住宅街なので、四国であった逃走事件のように家まで入られたら怖い。妻には『施錠はしっかりな』と言って家を出た」と話した。

刑法102条は、裁判の執行により拘禁された既決または未決の者が逃走したとき、1年以下の懲役、と規定している。このうち、裁判の執行により拘禁された未決の者とは、裁判の確定前に刑事手続によって拘禁されている者、つまり、被疑者又は被告人として勾留状により拘禁されている者をいい(札幌高判昭28・7・9高刑集6・7・874)、本件のように鑑定留置を受けている者も含まれる(仙台高判昭33・9・24高刑集11・追録1)。保護法益は、国権による拘禁作用である。